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更新履歴
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I Pooh (イ・プー)
Alessandra 邦題「ミラノの映像」1972年 1. La Nostra Eta Difficile |
5thアルバム。イ・プーの初期の名作で、44人のオーケストラを贅沢に使ったイタリアン・ロックの名盤である。次作でプログレッシヴ・ロックへのアプローチを見せるが、この作品では非常に穏やかでフォーク的な要素の高いポップ・ロックな作風です。
生楽器を織り交ぜた人懐っこく美しいメロディの曲の数々はプログレ・ファンからも支持されており、完成度も高いため今聴いても感動させられる魅力を持っている。当時のプログレでオーケストラを使ったものは、オーケストラのサウンドをかなり全面に押し出したものが多いが、イ・プーの場合は自然な絡みにで非常に上品なサウンドになっている。
ラブ・ロックというサブ・ジャンルはどの時点で生まれたかは分からないが、この愛に満ちた作品はそういったジャンルを生み出すほどの影響力を持っています。
Parsifal 1973年 1. Anno, Il Posto, l'Ora |
プログレッシヴ・ロックへのアプローチを見せた6thアルバム。前作同様にフォーク・ロック+オーケストラだが、曲の展開を前作以上に凝っているのでオーケストラとの共演がより効果を発揮している。バンドのフロントマンで人気のあったリッカルド・フォッリの脱退により危機を迎えたが、クラシックやプログレの知識を持ったカプシクム・レッドの加入によりバンドはさらなる進化を遂げた。
前作は非常に温かみのある雰囲気だったが、この作品からはかなり哀愁が感じられる。力強くも切ないメロディが多く、それがまたサウンドを重厚なものにしている。ドラマティックな曲展開と美しいコーラス、楽器のアンサンブルには感動の連続。これはイ・プーにしか出せないと言っていいほど完成されている。
ラストの2部構成の「パルシファル」はニュー・トロルスの「コンチェルト・グロッソ」を意識したかのような泣きたっぷりのメロディと、プログレな展開を見せる大曲だ。後半のバンドとオーケストラによる重厚な演奏には涙する。こんな素晴らしいもの聴かされたらもう一度1から再生ボタンを押すしかないのだ。
Un Po'Del Nostro Tempo Migliore 邦題「ロマン組曲」1975年 1. Preludio |
「パルシファル」と並ぶプログレ的で人気の高い7thアルバム。前作よりもクラシックに接近した感じで、歌詞の内容は共通のテーマではないが曲は統一感があり、ノスタルジックな雰囲気のある曲が並ぶ。曲、メロディのクオリティは流石だ。
中盤からの怒濤の哀愁メロディの洪水は必見。美しいコーラス、オーケストラとの絡みはこれ以上は無いと言えるほど素晴らしい。ラストは前作同様に10分の大曲を持ってきている。息を飲む展開にバンドとしての成長をしっかり感じさせてくれる素晴らしい名曲だ。
オーケストラと共演したバンドはたくさんあるが、イ・プー以上に見事に融合したバンドは無いと言えるほど完璧な作品だと思います。すぐに感動したいならぜひこれを。