必聴ロック名盤資料室 スマートフォン版

歴史に残る、もしくは残すべき名盤の数々をレビュー!

Home
Fbook
Twitter
LINK

BABYMETAL ベビーメタル

タイトル/Metal Resistance(2016年)


BABYMETAL ベビーメタル Metal Resistance

■曲目リスト

  1. Road of Resistance
  2. KARATE
  3. あわだまフィーバー
  4. ヤバッ!
  5. Amore -蒼星-
  6. META!メタ太郎
  7. シンコペーション
  8. GJ!
  9. Sis. Anger
  10. No Rain, No Rainbow
  11. Tales of The Destinies
  12. The One

■メンバー


■レビュー

世界が注目した2ndアルバム。1stアルバムも注目を集めたが、ベスト盤的であったため曲単位では素晴らしいが作品としては今ひとつだったかもしれない。この2ndアルバムでは、しっかりとした1つの作品と感じさせられる内容で完成度も高く、選び抜かれ磨き抜かれたかのようなサウンドとメロディーの数々が怒濤のごとく耳に押し寄せるため1回聴いただけでは満足できず何回も繰り返し聴き続けてしまう魅力があります。

まずはドラゴンフォースのメンバーがレコーディングに参加し、既にライヴではおなじみの「Road of Resistance」が先頭に。強烈なスピードメタルはこれから初めて聴く人には特大のハンマーだ。続く「KARATE」は海外市場に適した分かりやすい曲だ。力強い歌声とよく練られたダンス、そしてベビメタにしてはダークなメロディーと非常に厚く重いサウンドはインパクトの塊だ。この曲を先頭に持ってきても良かったと思う。

上田剛士作曲の「あわだまフィーバー」は「ギミチョコ!!」に続いてこれまた不思議な曲だ。「ギミチョコ!!」を超えてはいないかと思うのだが、この不協和音一歩手前なのか不協和音なのか分からないポップスとヘヴィミュージックの融合は挑戦的で面白い。サビのバブルガムな弾け具合のキャッチーなメロディがまた良い。

「ヤバッ!」はメタル要素が低いが、1950年代サーフミュージック的なメロディやスカのリズムがキャッチーで良い。けっこう好きなタイプの曲だが、アルバム全体を通して聴くとこの曲がかなり普通の曲と感じてしまう。こういう直球な曲も必要だが、ライヴでもう少し遊びが追加されればもっと輝くかもしれない。

「Amore -蒼星-」は「紅月」の続編的で対となるSU-METALのソロ曲で、メロディが洪水の如く押し寄せるから鳥肌が立ちまくる。メロディック・パワーメタルのタイプは腐る程聴いてきたので簡単には感動しないが、これには涙を流さずにいられないほどの衝撃。ここ日本でこれほど輝きのある曲が生まれるとは思いもしなかった。ポップス的である歌のメロディは極上だ。

「META!メタ太郎」は子供向けに作られたものなのかどうか不明だが、NHKの子供向け番組的なメロディにバイキング・メタルを組み合わせたこの曲は挑戦的過ぎる。

7曲目は日本盤ではヴィジュアル系的な「Syncopation」で、海外盤はほぼインスト曲の「From Dusk Till Dawn」となっている。「Syncopation」はBABYMETALの従来の路線から外れるストレートな曲だが出来が素晴らしい。「From Dusk Till Dawn」はトランスな感じの曲で、若干SU-METALのボーカルを入れた実験的と言えるインスト曲だ。これも実験・挑戦のひとつだと思われるが、かなり浮く曲なので賛否が別れるだろう。しかし、この曲でライヴでは何を見せてくれるかは非常に期待だ。

「Gj!」はYUI-METAL、MOA-METALによるデュオ曲で、BABYMETALの曲の中ではかなりキャッチーなメロディだ。ダンスがメインの2人を活かした曲を作ることは難しいと思うので期待していなかったのだが、これは完璧と言っていい出来だ。そして続く「Sis. Anger」も2人がメイン。ブラック・メタルで有名なメイヘムを基にしたかのようなサウンドが強烈であるが、うまいこと女の子のボーカルを乗せることに成功している。これは作品中最もカオスな曲だと思う。この2曲はアルバムの中では超絶なインパクトを放っている。

バラード曲「No Rain, No Rainbow」はライヴで数回披露されていたが、いつスタジオ音源になるのかと長らく待ち望んでいた曲だ。念願のスタジオ音源化であるが、まさかこの曲が他の曲に押されるほど重要性が低くなるとは思わなかった。名曲であるのは間違いないが、少し勢いを止めてしまっているので、ここでの挿入はちょっと違うような気がしました。

ラストはこのアルバムの目玉である「Tales of the Destinies」と「The One」のワンセット。女子高校生がプログレをやるなんてたぶん前代未聞だろう。「Tales of the Destinies」の変拍子の嵐には圧倒されっぱなしになるが、メロディの質の高さにも耳が行く。そして壮大な「The One」へと見事に流れ込むと感動の嵐だ。ドリーム・シアターやキング・クリムゾンのような曲までやるようになってしまったとなると、この先他にどんなジャンルに挑むのかと考えてしまう。

作品は様々な国でチャートインを果たす成績を収めたが、この成功によりヘヴィメタルにどんな変化をもたらすのかが今密かな楽しみのひとつです。さらにこの作品を超えるアルバムを今後作り出すことができるのか?期待はさらに高まります。ヘヴィメタルにはまだまだ可能性があると感じさせてくれる歴史的名盤でしょう。


この作品を探す

楽天市場で探す

Amazonで探す

駿河屋で探す


戻る

サイト内検索

インデックスメニュー

A B C D E F
G H I J K L
M N O P Q R
S T U V W X
Y Z 数字 漢字

[ このサイトのPC版はこちら ]

広告

おすすめサイト

ギターおじさんの資料報室
今更レトロゲーム

Copyright (C) 2009-2026 ROCKARAT All Rights Reserved.