■タイトル/Teaser (1975年)

後期ジェームス・ギャング、後期ディープ・パープルを渡り歩いたギタリスト、トミー・ボーリンのソロ・アルバム。このアルバムがきっかけでディープ・パープルに加入することになる。そのためリッチー・ブラックモアとよく比較され、まともに評価されないこともあった。
まずこのアルバムは参加者がすごい。後にTOTOを結成するドラマーの故ジェフ・ポーカロ、パーカッションをジェネシスのメンバーであるフィル・コリンズ、ジェフ・ベックとの共演で有名なシンセ/ピアノのヤン・ハマー、サックスはスティーヴィー・ワンダーやデイヴィッド・サンボーン、などなど。そしてプロデューサーはデイヴィッド・フォスターだ。後に活躍される方々がこんなにも大勢いることからトミーがミュージシャンの間で評価されてたことがよく分かる。
1曲目「The Grind」は持ち味のファンキーなリズムでサウンドはなかなかヘヴィな曲。しっとりとしたメロディーもあり、ギター・ソロもきまってる。トミーの歌はうまくなくても自信のサウンドによく合っている。「Homeward Strut」はジェフ・ベックのようなフュージョン系の曲。デイヴィッド・フォスターのシンセが分厚いが、トミーのギターは埋もれることなく素晴らしいプレイを聴かせてくれる。「Dreamer」はデイヴィッド・フォスターのピアノの美しい響きとトミーの甘い歌声が非常に素晴らしいバラード。「Savannah Woman」はボサノバ風ロック。大人の雰囲気たっぷりで、ここでのトミーのギタープレイは最高なものを聴かせてくれる。表現豊なのでずっと聴いていたのだが、曲が短いのが残念だ。「People,People」はレゲエ調の曲でまた幅広い一面を見せてくれる。「Marching Powder」はジャズ・ロックなインストで、トミーのテクが炸裂。ジェフ・ベックよりもワイルドなプレイを聴かせてくれます。「Wild Dogs」は中期ツェッペリンがやりそうなメロウなロック。スライド・ギターの響きが非常に心地良い。ラスト「Lotus」はハードなギターが入るものの、穏やかで落ち着いた感のある曲。フェード・アウトがなんかもの凄く寂しい。このアルバムはトミー・ボーリンの魅力がすべて詰まっている作品で、捨て曲無しのこれぞ名盤と言える作品です。
当時のロック・ミュージシャンにありがちの破滅的な生き方のため25歳という若さでこの世を去りましたが、残された作品は永遠の輝きを放ち続けるでしょう。
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