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Aerosmith (エアロスミス)
Information
アメリカのハードロック・バンド、エアロスミス。初期はローリング・ストーンズと比較されることが多かったが、じょじょにバンドを確立し、アメリカを代表するバンドへと成長していきました。1970年代後半はドラッグに悩まされ、バンドが崩壊。ギターのジョー・ペリー、ブラッド・ウィトフォードが脱退し人気が低迷。1980年代半ばにオリジナル・メンバーで復活し、RUN D.M.Cが「Walk This Way」をカヴァーし、ヒットしたのが後押しとなり再び人気を取り戻しました。ゲフィン・レコード時代からヒットを連発し続けてます。
![]() ■メンバー |
Aerosmith 邦題「野獣誕生」1973年 1. Make It |
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1stアルバム。今のゴージャスなサウンドと比べるとけっこう地味かもしれない。土臭い典型的なロックン・ロールで、初のアルバムということもあって作り込みも浅い。だからといって駄作ではない。ブルージーな曲はエアロスミスとの相性は抜群で、どれもかっこよく聴こえてしまう。スティーヴン・タイラーはまだ首を絞めたようなボーカルを確立してはいないが味がある。メンバー全員未熟ながらでもこの1stで名曲が数曲生まれたのは才能があったからでしょう。
1曲目を飾る「Make It」はウェットなハード・ロックであまり語られない曲だが、独特なリフと勢いがあって良い。エアロスミスの名曲中の名曲「Dream On」は「天国の階段」に匹敵するんではないかと思うロック・バラード。悲しげなメロディーに少し不協和音が味付けされてて悲しさ倍増。曲は簡単にコピーできるほどシンプルなのだが、とにかくメロディーがいい。この曲に何度泣かされたことか。「Mama Kin」はガンズもカヴァーしたノリの良いエアロ流シンプルなロックン・ロール。シンプルなのだが何度聴いても飽きない名曲です。他に「One Way Street」「Write Me」などブルース寄りの曲も地味になりすぎず、ノリ良く明るくなっててこれも飽きが来ない。
エアロスミスに正統なロックン・ロールをやらせたら右に出る者はいないと言っていいでしょう。もうすでにこの1stで証明されてるのではないだろうか?
![]() ■メンバー |
Get Your Wings 邦題「飛べ!エアロスミス」1974年 1. Same Old Song and Dance |
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2ndアルバム。プロデューサーにエアロスミス6人目のメンバーと言われたジャック・ダグラスを初起用。土臭さが薄れ完成度が上がったが、エアロスミスの中では一番地味なアルバムです。まだブレイク前だがこれも重要なアルバムです。注目されないアルバムだがこのアルバムも必聴ですね。
「Same Old Song and Dance」は定番曲でノリの良いエアロスミス流クールなロックン・ロール。「S.O.S. (Too Bad)」はシンプルなハード・ロックなのだがこれまた耳に残るバッド・ボーイ的な曲。「Train Kept A Rollin'」はロックン・ロールの定番曲で、元々は1950年代の曲だが、エアロスミスはヤードバーズを基にしてやってるようです。最初はミドル・テンポにアレンジした曲で始まり、途中でテンポアップした曲にフェードする。テンポチェンジしたほうはライブ音源と思いきやライブ風味にアレンジされてるようです。しかしほとんどライブを聴いてるようなもので、テンションは高くてノリノリです。多くのバンドにカヴァーされてる曲ですが、エアロスミスヴァージョンが最高と言っていいでしょう。
![]() ■メンバー |
Toys In The Attic 邦題「闇夜のヘヴィ・ロック」1975年 1. Toys in the Attic |
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3rdアルバム。1970年代の作品の中では「ROCKS」に並ぶ人気のある名盤です。この3作目がヒットし、前の2作も再評価されました。このアルバムは1stから比べると凄い早さで進歩してると思います。捨て曲も無いので個人的には一番好きなアルバムです。
タイトル曲「Toys In The Attic」は疾走ロックンロール。シンプルなのにすごくカッコいいのはセンスがいいからだろう。「Walk This Way」はRUN D.M.Cがカヴァーしたことで有名な曲で、TV番組やCMでもよく使われている。ギターリフも一度聴いたら忘れられない名リフ。ラップ調に歌うスティーヴンのハイトーンは最高だ。「Big Ten Inch Record」はレトロなロックン・ロールなのだが、ロックン・ロールならなんでもカッコ良くなってしまうのは流石です。「Sweet Emotion」はこれまた定番曲。不思議なベースのリフから始まるミドル・テンポのハード・ロック。エアロスミスの中では一番シンプルな曲だが、インパクトのある不純物ゼロの名曲だ。「You See Me Crying」はバラード曲で隠れた名曲。エアロスミスにはバラードの名曲が多いのでこの曲は隠れがちになってしまってるが、哀愁メロディーのある曲の中では密かに一番いい曲だと思う。
![]() ■メンバー |
Rocks 1976年 1. Back in the Saddle |
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4thアルバムでエアロスミス名盤中の名盤。究極のアメリカン・ハードロックと言っていい程だ。まだ70年代中期の頃だが、とてもヘヴィでメタリックな印象がある。激しい演奏をしてるわけではないが、ヘヴィに聴こえるのは雰囲気が重いからでしょうか?。アルバム全体からピリピリとした空気が漂っており、どの曲も無駄が無い。
「Back In The Saddle」はエアロスミスにしかできないと思われるヘヴィ・ロックの名曲。スティーヴンのシャウトは強烈で、ギターはエアロスミスらしいシンプルなリフなのだがなぜか重みがある。「Rats In The Cellar」は疾走ロックン・ロールでけっこうお気に入りです。後の80年代HMに通ずる感じですね。「Nobody's Fault」はこのアルバムの中では一番ヘヴィな曲。ミドル・テンポでダークなサウンドには大音量で聴いたら押しつぶされるんじゃないかと思うくらい。重みのある曲が大半を占める中、ラストは甘いバラードの「Home Tonight」で、これは隠れた名曲でしょう。
インパクトのある曲の連続と、締めの曲ということで知らない人は多いはず。これを聴き終わった後の満足感は最高です。個人的にこのアルバムは時代を先取りしてるように感じるので、70年代中頃の作品とは思えません。
![]() ■メンバー |
Draw The Line 1977年 1. Draw the Line |
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5thアルバム。前作「ROCKS」より完成度は落ちるものの、しっかりエアロスミスらしいアルバムになっており、これもまた名盤と呼べる程です。ドラッグの影響もあってかアルバム全体が荒々しいが、エアロスミスらしさが出てるとやっぱ最高です。
「Draw The Line」はエアロスミス流の独特なノリノリのロンクン・ロール。耳に非常に残るリフとスティーヴンの強烈なシャウトはインパクトが大きいです。初期の曲のような「Critical Mass」はけっこうお気に入りで、スティーヴンの歌い方がかっこいいです。続く「Get It Up」もノリが良くてサビはかなり耳に残る。「Kings And Queens」は珍しく完成度の高いドラマティックな曲。危ない状況でもこんな曲を作ってしまうのだからすごい。「Milk Cow Blues」はお得意のブルース曲で、エアロスミスがやるとやっぱりカッコイイ。
![]() ■メンバー |
Night In The Ruts 1979年 1. No Surprize |
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6thアルバム。エアロスミス黄金期メンバーが崩壊し、レコーディングの途中段階でジョー・ペリーが脱退。一般的に評価も最低とされてるが、今ではこれも名盤と評価する人は少なくない。勢いは無く地味かもしれない。しかし良く聴くとシンプルならではの良さがよく出ている。エアロスミスのファンならこのアルバムをスルーしないでしっかり聴こう。
「No Surprize」はキャッチーでシンプルなエアロスミス流ロックンロール。最初のこの一曲でこのアルバムの一般的な評価がおかしいと感じるはずです。バンドはボロボロの状態のためカヴァー曲が2曲「Remember」とヤードバーズの「Think About It」が入ってるが、しっかりエアロスミスらしさが出てるのは素晴らしい。とくに「Think About It」は生死彷徨ってそうな人がやってるようには思えないでき。「Mia」はお得意の切ないバラード。まるでバンド内を表してるかのようなこの悲しい曲に涙を流さずにはいられない。