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- SPECTRUM に「SPECTRUM 6 / SPECTRUM FINAL Budoukan Live Sept. 22,1981」のレビューを追加
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- Blue Cheer に2ndアルバム「Outsideinside」を追加
- 2024/08/03
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SPECTRUM (スペクトラム)
Information
キャンディーズのバックバンド「MMP」から発展していったブラスロック・バンド。和製アース・ウィンド&ファイヤー(以下EW&F)やパクリ、もどきと言われ、さらにド派手なステージ衣装も特徴的で色物として見られていたが、実は実力派集団で個々の能力は非常に高い。1979年から1981年までとわずか2年間の活動であるため知名度は低く、プロレスラーのスタン・ハンセンの入場曲「SUNRISE」はこのバンドが作り上げた事はあまり知られていない。
![]() ■メンバー |
SPECTRUM 1979年 1. ACT-SHOW |
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1stアルバム。ファンキーで歯切れ良いリズムの曲はどれも良くメロディーの質も高いが、後の作品と比べてしまうと遊び心が少なくてプレイも抑え気味といった印象だ。それでも演奏はなかなか圧倒させられるレベルである。
そんな中で意外に光る曲はメロウな「PASSING DREAM」。80年代初頭のアニメやドラマのエンディングにこんな感じの曲けっこうあったなとノスタルジックな気分になる哀愁漂う曲で非常に好みです。
ファーストシングルになった「TOMATO IPPATSU」の中で出てくるスキャット?で「ワッチコン」はその後、少年隊「ワカチコン」→芸人ゆってぃ「ワカチコ」へと繋がるというまさかの語源だったというのは驚きです。この曲は後半のトリッキーなベースプレイからのテンポチェンジが凄くかっこいいのでチェックしてほしい。
![]() ■メンバー |
OPTICAL SUNRISE 1980年 1. MOTION |
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個々の才能が一気に開花した2ndアルバム。より練られて作り込んだ感じが聴き取れて非常に聴きごたえがあり、演奏も余分な力が抜けたかのように伸びやかで良い。よりゴージャスなサウンドとなった本作は名曲揃いでバンドの代表作となりました。
まず1曲目からもうカッコイイ。よくある怪しげなイントロからドカンとブラスが鳴り響けばスペクトラムの世界が一気に広まる。この1曲で前作以上の出来を予感させられるはずです。バックに徹底してることの多い西慎嗣のギターですが、「侍S」では素敵なソロを聴かせてくれるのでもっと出番があってもいいんじゃないかな?と思わせてくれる。
プロレスラーのスタン・ハンセンの入場曲となった名曲「SUNRISE」がこの作品を締めくくる。この曲に歌があったのには誰もが驚くかと思いますが、この歌がなかなかシビれますので「スペクトラム」のバージョンで評価されてほしいですね。入場曲バージョンだと歌メロがギターになってます。
![]() ■メンバー |
TIME BREAK 1980年 1. Vol.I REMINISCENCE(回想) |
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EW&Fもどきという野次に対するスペクトラムの答えとなった渾身の3rdアルバム。残念ながらこのアルバムが完成した直後に解散決定となってしまったが、作品は最高傑作と言っていい程の完成度である。個々のテクニックや楽曲のクオリティも素晴らしく、もし活動が続いていたらもっと名が広まっていたんじゃないだろうかと想像してしまいます。
アナログ盤A面をまるまる使った約20分の組曲はプログレッシブ・ロック的で、一切の隙を見せない圧巻の大曲です。少し「SUNRISE」に似た感じなので続編と言った感じでしょうか?。西慎嗣のギターはもっと凄いの弾けるだろうなと思ってたら本当に凄く弾ける人でした。このアルバムでは他にも良いギタープレイが聴けるので必見です。
B面最初の曲「夜明け」も予想外なラテン調の歌物で、メロディーがすごく良く普通に名曲レベルである。それよりもっと意外なのが「四季」。これは松山千春が歌ってそうなフォークソングで、新田一郎がファルセットでない地声で歌っている。こんならしくないと言えそうな曲までレベルが高いのもこのバンドの実力である。
「あがき」はブレッカー・ブラザーズ風のジャズ・フュージョン曲で、バンドが持つ実力を最大限に詰め込んだ正に「あがき」なプレイは圧巻です。後半の渡辺直樹の超絶ベースプレイは鳥肌ものなのでよく聴いておこう。
![]() ■メンバー |
SPECTRUM 6 / SPECTRUM FINAL Budoukan Live Sept. 22,1981 1981年 ■Disc1 |
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1981年9月22日、日本武道館で行われた解散ライブの模様を収録した2枚組ライブ・アルバム。 メンバーは最初から方向性バラバラであったようなので何か起こることは必然だったかもしれないが、事務所からの要求が入ってきたことで意見の食い違いや不満が発生しバンドはあっという間に解散へと至ってしまいました。 今では新田氏が語る解散までのエピソードを知ることができますが、その中でやはり一番胸に刺さる言葉は「一番可哀想なのはファン」ですね。 約2年ですからほとんどの人がファンになったばかりなので当時、会場に足を運んだ人は残念な思いとともに最後まで熱い声援を送っていたと思います。
まず1曲目はこのライブのみの曲で、サザンオールスターズの桑田佳祐がMCを担当しており紹介と共にメンバーが一人ずつ登場。 「GOING TO THE HOIKUEN」ではミーチャン(当時のアミューズの社長、大里洋吉の娘)が登場して小学生になったことを報告。 「SUNRISE」では間奏にリーダーの新田氏からファンへの最後の挨拶が涙を誘います。 最後の曲「トマト・イッパツ」終了後は終了アナウンスまで収録されており、今から聴く人も残念な思いを共感できると思います。
全体通して録音のクオリティは高く迫力はスタジオ以上にあり、息も合ってキレッキレな演奏はヘッドホンで聴けばサウンドが脳を突き抜けていくが涙なしではいられない。大音量で聴けばそこはもうラストコンサートの会場になるので本領発揮したバンドのサウンドを耳に焼き付けよう。
CDのボーナストラックには1991年に発売されたリミックス・アルバムから「夜明け(アルバ)」「SUNRISE」を除いて収録されています。 「トマト・イッパツ (Live Power Mix)」では間奏に「GOING TO THE HOIKUEN」がミックスされており、ミーチャンから高校生になったとのご報告が収録されてる点がとても微笑ましい。 パワフルにアレンジされた「Super Remix Version」は非常にカッコイイので音量上げて聴いて頂きたい。
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