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Blue Cheer

Blue Cheer (ブルー・チアー)

Blue Cheer ブルー・チアー

メンバー
・Leigh Stephens (g)
・Dick Peterson (b, vo)
・Paul Whaley (ds)

Vincebus Eruptum

1968年

1. Summertime Blues
2. Rock Me Baby
3. Doctor Please
4. Out of Focus
5. Parchment Farm
6. Second Time Around

アメリカの元祖へヴィメタルとも呼ばれるトリオ編成のハードロック・バンド、ブルー・チアーの1stアルバム。数多くのバンドがカヴァーしたエディ・コクランの「Summertime Blues」を原始的な民族音楽という感じに大胆にアレンジしてヒットしました。

3・4・6曲目以外は全部カヴァー曲で、2曲目「Rock Me Baby」はB.B.キング、5曲目「Parchment Farm」はモーズ・アリソンのカヴァーとなっています。ブルー・チアーに掛かると凄くヘヴィになるので、そちらも大胆なアレンジが楽しめます。

ギターが隙あればギュワンギュワンと1980年代ヘヴィメタルのギター並にビブラート効かしているが、きっとトレモロアームの付いたギターとファズ・エフェクターの組み合わせによるサウンドがとても斬新で楽しかったのでしょう。でもけっこう大胆にアームのアップ・ダウンしていてそれがシンセ的な響きであるのが面白い。

この作品は最初から最後までシャウトしながらサイケなヘヴィロックの嵐で、へヴィメタルの原型であるのは間違いないが1967年の時点でこれだけヘヴィなサウンドを出してたのは今でも驚きです。

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Blue Cheer ブルー・チアー Outsideinside

メンバー
・Leigh Stephens (g)
・Dick Peterson (b, vo)
・Paul Whaley (ds)
ゲスト
・Ralph Burns Kellogg (key)

Outsideinside

1968年

1. Feathers from Your Tree
2. Sun Cycle
3. Just a Little Bit
4. Gypsy Ball
5. Come and Get It
6. (I Can't Get No) Satisfaction
7. The Hunter
8. Magnolia Caboose Babyfinger
9. Babylon

2ndアルバム。引続き前作と同じサイケデリック路線であるが、オリジナル曲が増えて少し新しい方向性を見い出そうとしている様子も聴き取れる佳作です。ゲストとして後に正式メンバーとなるキーボード奏者のラルフ・バーンズ・ケロッグが一部の曲だけですが弾いています。

6曲目の「Satisfaction」は言わずと知れたローリング・ストーンズの名曲。大胆なアレンジはなく強化版といったかんじで原曲以上のヘヴィな演奏となっている。

7曲目の「The Hunter」はブッカー・T・ボーンズのブルース曲。英国のフリーのカヴァーが一番有名でフリーに軍配が上がるかもしれないが、この気だるいサイケロックなアレンジもまたいい。

8曲目のインスト曲がこの作品のハイライトで、歌無しでも十二分に魅力的な曲を作れる実力はこのバンドは持ってましたね。

この作品はちょっと決め手となるような曲がないため地味な印象もありますが、ヘヴィなサウンドは変わらずでこれもやはり1960年代後半ヘヴィロックを語る上で外せない1枚であります。

残念なことにこの後ギターのリー・ステファンズが脱退してしまいヘヴィロック路線はここで終了。3rdアルバムからは普通のロックサウンドになっているが曲は意外にも良いのが多いので、もうちょっとリーが残っていてくれてヘヴィロック路線も続いていたら凄い作品をもう少し残せれたんじゃないかなと想像してしまう。

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