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- 2025/04/21
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- Blue Cheer に2ndアルバム「Outsideinside」を追加
- 2024/08/03
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- 2023/03/25
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- 2023/03/21
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- 2022/11/13
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Dokken (ドッケン)
Information
ボーカルのドン・ドッケンを中心に結成されたバンドで、LAメタルを代表するバンドの一つでもあります。初期はジョージ・リンチのテクニカルでハード・エッジなギターが話題を呼んだが、方向性が異なるドンとの不仲が原因でバンドは一時解散。オリジナルの編成を望むファンは今でも多い。ついでにCDは初期の作品のリマスター盤が出てるが、格安で売られてる「5CD ORIGINAL ALBUM SERIES BOX SET」はリマスターではないのでご注意。「WARNER HARD ROCK 1500」はリマスター音源を使用してます。
![]() ■メンバー |
Breaking The Chains 1983年 1. Breaking The Chains |
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1stアルバム。なかなかのクオリティを持っての登場だがまだまだ未完成。しかしこの作品を抜きでドッケンを語ることはできない。
ラストを飾る「Paris Is Burning」では80sハード・ロック・ギターの巨匠、ジョージ・リンチのギターが火を噴く。ジョージのテクニカルなギターのイントロで始まる疾走曲で、メロディーもカッコ良さも素晴らしい。ドッケンというバンドはライヴにならないと本当の実力が発揮されないのだ。あとは名曲と言える1曲目のタイトル曲や、7曲目あたりもメロディックでけっこう気に入る。
このバンドの問題点は、ドンはメロディックな曲でのボーカルは素晴らしいが、ハードな曲ではうまく歌えてないと思うところかな。とくにこの1stでは迫力不足。あとは有名なドンとジョージの仲の悪さでしょう。まあこの欠点は場合によっては素晴らしいものを生み出す要因にもなっている。ベースのホアン・クルーシェはこの後RATTに加入する。
![]() ■メンバー |
Tooth And Nail 1984年 1. Without Warning |
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2ndアルバム。よりヘヴィでアグレッシヴになり、初期作品の中ではハードな作品です。ドンのボーカルは1stよりは良くなり、ドンとジョージの異なる方向性もここではなんとか融合されているので一番統一感が感じられます。メタルが好きな人はこの作品を聴くと良いでしょう。
ジョージのギターはライヴに近い感じの音に聴こえ、アグレッシヴで迫力がある。作品は静かで短いイントロから始まり2曲目で一気に爆発。巨匠のギターがかっこ良過ぎます。
3曲目やシングル・カットされた7曲目、あとバラード曲の9曲目でのメロディックで適度にハードなサウンドなとこはとてもドッケンというバンドらしくなっており、成長をとても感じさせられる。個人的にはスタジオ作の中で一番好きです。
![]() ■メンバー |
Beast from the East 1988年 1. Unchain The Night |
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このライブ作品は最高のライヴ作のひとつだが、この時バンド内は最悪だったようでこの作品を最後にドッケンは解散。ドン・ドッケンはジョージ・リンチの加入には反対だったようで、デビュー当初から既に亀裂が入っていたのでしょう。そして崩壊したときのサウンドがこの作品に収められている。ジョージ・リンチのギタープレイは鬼そのもの。クレイジーという言葉じゃ足り無いほどギターが凶器の如く切り裂くかのように全編で響き渡る。何回聴いても鳥肌が立つほどの緊張感です。
さて、このライヴ作品は1988年に東京新宿厚生年金会館と東京NHKホールで録音されたものです。ミックスは名プロデューサーのマイケル・ワグナーの手もあってか素晴らしい音になっている。選曲はベストと言っていいが、選曲はアルバムの完成度を上げるため並べ変えられているとのこと。そのへんを気にする人からはちょっと不評のようです。
スタジオ作品はどこか不完全燃焼なとこが好きになりませんでしたが、ライヴとなるとドンのボーカルはアグレッシヴに聴こえ、ジョージの硬派なギターにマッチングし、スタジオとは違う完成度を見せる。そしてバンド内の亀裂から来るイライラが爆発的なパワーを生んでるかのように思える。この「Beast From the East」は2枚組のコンプリート版が存在しますので、まずはそちらを探してみるのが良いかと思います。