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ロック
Ten Years After

Ten Years After (テン・イヤーズ・アフター)

Information

元祖速弾きギタリスト、アルヴィン・リーが率いるブルース・ロック・バンド。ジャズやR&Bの要素も取り入れたり、激しいインプロビゼーションなども後続のバンドに影響を与えたかと思われる。アルヴィン以外のメンバーもなかなかの腕前なので注目すべき点でしょう。

Ten Years After テン・イヤーズ・アフター

メンバー
・Alvin Lee (vo, g)
・Leo Lyons (b)
・Chick Churchill (key)
・Ric Lee (ds)

Ten Years After

1967年

1. I Want to Know
2. I Can't Keep from Crying, Sometimes
3. Adventures of a Young Organ
4. Spoonful
5. Losing the Dogs
6. Feel It for Me
7. Love Until I Die
8. Don't Want You, Woman
9. Help Me

[Bonus Tracks]
10. Portable People
11. The Sounds
12. Rock Your Mama
13. Spider In My Web
14. Hold Me Tight
15. Woodchoppers Ball

1stアルバム。時代相当な作風でシンプルで渋い曲が多いが、アルヴィンの速弾きはこの頃から凄まじい。ジャケットを見て通りサイケデリック・ブームの頃なので妖しげな雰囲気や、やや暗いという印象もある。

1曲目は典型的なブルース・ロックでノリが良い。3曲目ではジャジーなインスト曲をやっており、ギター、オルガン、ベースの渋いソロ・プレイがとても良い。6曲目の英国らしいブルース・ロック、8曲目のアコースティック・ギターを使ったブルース、続くラスト9曲目のスローで重苦しい曲もとても渋くて良い。9曲目はとくにアルヴィンのソロ弾きまくりはなかなか圧巻です。

ボーナストラックは6曲と多く、貴重な音源が揃ってます。15曲目のアップ・テンポなナンバーはウディ・ハーマンの曲で、ジャジーな演奏にはかなり興奮させられる。次作でライヴ版が聴けるが、このスタジオ版も悪くはない。

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Ten Years After テン・イヤーズ・アフター Undead イン・コンサート

メンバー
・Alvin Lee (vo, g)
・Leo Lyons (b)
・Chick Churchill (key)
・Ric Lee (ds)

Undead

邦題「イン・コンサート」1968年

1. Rock your mama ※
2. Spoonful ※
3. I may be wrong but I won't be wrong always
4. Summertime/Shantung cabbage
5. Spider in your web
6. At the woodchoppers' ball
7. Standing at the crossroads ※
8. I can't keep from crying sometimes / Extension on one chord ※
9. I'm going home

※ Bonus Tracks

2ndアルバムとなるこの作品はライヴ録音。70年代に入るとロックにはたくさんのライヴの名盤が誕生するのだが、それ以前にこの素晴らしいライヴ盤があるとは驚きでした。ライヴならではの生々しい音とテンションが素晴らしく、もう音量大にして聴くしかない。この作品はバンドの最高傑作と言っていいものだと思います。

ボーナストラックとして4曲同ライヴ音源が加わり、トータル70分弱というボリュームもうれしい。とんでも高速ロックン・ロールの9曲目が有名だが、ここでは6曲目がやはり最高すぎる。あの高中正義が学生時代に完コピし、アルバムのタイトルにもなったウディ・ハーマンの名曲です。やはりスタジオ版よりもライヴ版がベストか。

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Ten Years After テン・イヤーズ・アフター Stonedhenge

メンバー
・Alvin Lee (vo, g)
・Leo Lyons (b)
・Chick Churchill (key)
・Ric Lee (ds)

Stonedhenge

1969年

1. Going to Try
2. I Can't Live Without Lydia
3. Woman Trouble
4. Skoobly-Oobly-Doobob
5. Hear Me Calling
6. Sad Song
7. Three Blind Mice
8. No Title
9. Faro
10. Speed Kills

[Bonus Tracks]
11. Hear Me Calling (Single Version)
12. Woman Trouble (US Version)
13. I'm Going Home (Single Version)
14. Boogie On

コンセプト・アルバム?と思えるような3rdアルバム。プログレッシヴ・ロックかのように展開が激しかったり、実験的な音を取り入れたり、メンバーそれぞれがフューチャーされた曲があったりする。

フューチャー曲まずは2曲目のチックのジャズなピアノ・ソロ。多重録音でピアノを4台重ねている。4曲目はアルヴィンのスキャットとギターによるソロ。7曲目はリックの実験的な録音のドラム・ソロ。9曲目のリオのベース・ソロ「ファロ」とはジャズの名ベーシスト、スコット・ラ・ファロのこと。彼をトリビュートした曲で、ベースを3本重ねたおもしろいソロとなっている。

この作品の最大の聴き所とおもわれるボーナス・トラックの14曲目は、メンバー個々のソロがある15分弱の即興演奏的な曲となっている。この作品は名盤と言えなくても聴いてて面白い作品だと思います。

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Ten Years After テン・イヤーズ・アフター Ssssh 夜明けのない朝

メンバー
・Alvin Lee (vo, g)
・Leo Lyons (b)
・Chick Churchill (key)
・Ric Lee (ds)

Ssssh

邦題「夜明けのない朝」1969年

1. Bad Scene
2. Two Time Mama
3. Stoned Woman
4. Good Morning Little Schoolgirl
5. If You Should Love Me
6. I Don't Know That You Don't Know My Name
7. The Stomp
8. I Woke Up This Morning

4thアルバム。一般的に最高傑作と言われてるのがこの作品。ブルース、ジャズの影響は残っているが、サイケ色は消えタイトなサウンドとなり、その後のブリティッシュ・ハードロックの型となった。ギターにファズ・エフェクターを使ったりとリフやサウンドはけっこう攻撃的。

目玉はサニー・ボーイ・ウィリアムソン作の4曲目と、ヒット曲の8曲目。とくに8曲目はアルヴィンのアグレッシヴなギター・ソロが凄まじい。4曲目も凄いがこちらはリオのベースが主役ですね。

この作品は当時は最先端だったかもしれないが、個人的には普通になっちゃったかなと感じます。アルバム作品はこのあたりがピークだが、バンドはもうしばらくあの驚異的な演奏でライヴのほうで評価を得てました。

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