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Triumph

Triumph (トライアンフ)

Information

カナダのトリオ編成のハードロック・バンド、トライアンフ。AORファンからも支持されるメロディアスなハードロックを得意としてます。ギターのリック・エメットが持つ幅広い音楽性によって作られる楽曲はバラエティ豊富です。

Triumph Just A Game

メンバー
・Rik Emmett (g, vo)
・Michael Levine (b, key)
・Gil Moore (ds, vo)

Just A Game

1979年

1. Movin' On
2. Lay It on the Line
3. Young Enough to Cry
4. American Girls
5. Just a Game
6. Fantasy Serenade [Inst]
7. Hold On
8. Suitcase Blues

3rdアルバム。「Hold On」が初ヒットし、黄金期へ突入し始める。初期の名曲「Lay It On The Line」はトライアンフが得意とする泣きのハードロック・バラード。リック・エメットの泣きのギターとボーカルが素晴らし過ぎる。非常に哀愁のあるメロディーは一度聴いたら耳から離れません。「Young Enough To Cry」は凄くマイナーな響きで切ない曲でこれまた良質メロディー。タイトル曲「Just A Game」はこれまた哀愁たっぷりのメロディー。AORファンをも魅了するメロディーは至宝ですね。ヒット曲「Hold On」はキャッチーでポップなプログレ・ハードっぽい曲。これはアメリカの人が好きそうなサウンドですね。「Suitcase Blues」は穏やかなオールディーズっぽい曲。こういった曲もやるとは幅が広い。

Triumph Progressions Of Power 重爆戦略

メンバー
・Rik Emmett (g, vo)
・Michael Levine (b, key)
・Gil Moore (ds, vo)

Progressions Of Power

邦題「重爆戦略」1980年

1. I Live for the Weekend
2. I Can Survive
3. In the Night
4. Nature's Child
5. Woman in Love
6. Take My Heart
7. Tear the Roof Off
8. Fingertalkin' [Inst]
9. Hard Road

4thアルバム。邦題通りヘヴィな曲が大半を占めてますが、ちゃんと哀愁バラードもあります。まずはヘヴィなハード・ブギー「I Live For The Weekend」で幕を開ける。「In The Night」は哀愁たっぷりのバラード・ナンバー。「Nature's Child」はヘヴィなミドル・ナンバーだが、テンポ・チェンジでリックのギターが爆走。HR/HMブームを狙ってるかのような曲ですね。「Take My Heart」は非常に優しげなアコースティック・ギターによるバラード。ヘヴィな作品なのにぽつんとこんな穏やかな曲があるのはちょっと不思議です。「Fingertalking」も驚きのスパニッシュ・ギター。リックの音楽の幅の広さはすごいと思えるでしょう。そして最後の「Hard Road」はハードかつメロディアスな曲でこれぞトライアンフと言える一曲。ボーカルもギターも泣いてますね。

Triumph Allied Forces メタル同盟

メンバー
・Rik Emmett (g, vo)
・Michael Levine (b, key)
・Gil Moore (ds, vo)

Allied Forces

邦題「メタル同盟」1981年

1. Fool for Your Love
2. Magic Power
3. Air Raid
4. Allied Forces
5. Hot Time (In This City Tonight)
6. Fight the Good Fight
7. Ordinary Man
8. Petite Etude
9. Say Goodbye

5thアルバム。初期の名盤とされる作品で、「Just A Game」と「重爆戦略」のいいとこを取ったようなバランスの良い作風になってます。「Fool For Your Love」はヘヴィでキャッチーなハード・ロックナンバー。「Magic Power」はプログレ・ハード的でポップなナンバー。爽やかで痛快なビートが気持ち良い。タイトル曲「Allied Forces」はメタリックでダイナミックな疾走曲。ギター・ソロがマイケル・シェンカーっぽい気がする。続く「Hot Time」はちょっと古く覚めなハードブギー。「Fight The Good Fight」はトライアンフが得意とする哀愁たっぷりのパワー・バラード。非常にメロディアスで素晴らしい。続く「Ordinary Man」も哀愁ナンバーで曲に展開があって良い。この作品でも幅広い音楽性を聴かせてくれますね。

Triumph Never Surrender

メンバー
・Rik Emmett (g, vo)
・Michael Levine (b, key)
・Gil Moore (ds, vo)

Never Surrender

1983年

1. Too Much Thinking
2. World of Fantasy
3. Minor Prelude
4. All the Way
5. Battle Cry
6. Overture (Processional)
7. Never Surrender
8. When the Lights Go Down
9. Writing on the Wall
10. Epilogue (Resolution)

6thアルバム。サウンドはよりヘヴィになったが、この作品ではハードなものよりメロディックな曲が非常に印象に残る。豪快な「Too Much Thinking」で幕を開け、続く「A World Of Fantasy」はお得意の泣きの曲。この曲は非常に美しい哀愁のあるメロディーで最高です。クラシックギターのインスト「A Minor Prelude」を挟んで「All The Way」はメロディックなハードロック。これも哀愁メロディーが光っている。「Battle Cry」は中期のレッド・ツェッペリンのような曲。タイトル通りのような寂しげな空気が漂っており、ギターソロではもろに「天国への階段」かな?。展開がなかなか素晴らしいです。ドラマティックな短いインスト曲「Overture (Procession)」をはさみ、タイトル曲「Never Surrender」。「A World Of Fantasy」と並ぶ素晴らしい泣きのナンバーで、サビの哀愁メロディーは一度聴いたら耳から離れないことは確実。そしてドラマティックな展開に涙するでしょう。ラスト「Writing On The Wall」はキャッチーでメロディックな曲。サビのメロディーには哀愁があるので、これはラストに非常にいい曲ですね。

Triumph Thunder Seven

メンバー
・Rik Emmett (g, vo)
・Michael Levine (b, key)
・Gil Moore (ds, vo)

Thunder Seven

1984年

1. Spellbound
2. Rock Out, Rock On
3. Cool Down
4. Follow Your Heart
5. Time Goes By
6. Midsummer's Daydream [Inst]
7. Time Canon
8. Killing Time
9. Stranger in a Strange Land
10. Little Boy Blues [Inst]

7thアルバム。個人的に最高傑作だと思います。非常にメロディアスな作品で捨て曲がありません。「Spellbound」はちょっとサバイバーっぽいHR/HM。「Rock Out, Rock On」は哀愁メロディーなパワー・バラード。これ系はもうさすがですね。「Follow Your Heart」はキャッチーな曲で、サビのメロディーが非常に耳に残る。アカペラの「Time Canon」から「Killing Time」への流れは素晴らし過ぎる。この超哀愁曲にはだれもが涙するでしょう。最後は切ないブルース系のインスト曲「Little Boy Blues」で幕を閉じるので、最後まで泣かせてくれます。

Triumph Stages

メンバー
・Rik Emmett (g, vo)
・Michael Levine (b, key)
・Gil Moore (ds, vo)

Stages

1985年

■Disc1
1. When The Lights Go Down
2. Never Surrender
3. Allied Forces
4. Hold On
5. Magic Power
6. Rock And Roll Machine
7. Lay It On The Line

■Disc2
1. A World Of Fantasy
2. Druh Mer Selbo
3. Midsummer's Daydream
4. Spellbound
5. Follow Your Heart
6. Fight The Good Fight
7. Mind Games (Studio)
8. Empty Inside (Studio)

1981年から1985年の間のに行われたコンサートのベストテイクを集めたライヴ作。2枚組というボリュームだが音質がちょっと残念。しかしベストテイクだけあって演奏は完璧だ。あと2曲は新曲スタジオ音源で、これも素晴らしい出来なので見逃したくない作品です。

Triumph Surveillance

メンバー
・Rik Emmett (g, vo)
・Michael Levine (b, key)
・Gil Moore (ds, vo)

Surveillance

1987年

1. Prologue: Into the Forever
2. Never Say Never
3. Headed for Nowhere
4. All the King's Horses
5. Carry on the Flame
6. Let the Light (Shine on Me)
7. Long Time Gone
8. Rock You Down
9. Prelude: The Waking Dream
10. On and On
11. All Over Again
12. Running in the Night

9thアルバム。リック・エメット在籍最後にして最高傑作と言われる作品です。名曲「Never Say Never」のメロディーの良さには鳥肌が立ちました。適度にハードでちょっと産業ロック的だがトライアンフらしいメロディーは最高です。スティーヴ・モーズとのギター・バトルが聴ける「Headed for Nowhere」には鳥肌が立つ。ストレートなHR/HMで、ギターソロで火花を散らす。AOR的な曲「Let The Light (Shine On Me)」「All Over Again」のメロディーも非常に素晴らしく、バンド内の不協和音をまったく感じさせない。ラスト「Running In The Night」は泣きたっぷりで非常にメロディアス。このアルバムは非常に完成度高くて捨て曲もない。歴史に残る名盤でしょう。

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