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- 2017/4/23
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- 2016/9/18
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- 2016/6/5
- The Who に「Live at Hull 1970」、BABYMETAL に「Metal Resistance」を追加。
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Gary Moore (ゲイリー・ムーア)
Information
北アイルランドのギタリスト、ゲイリー・ムーア。感情的な速弾きからギタークレイジーと言われたりするが、スローテンポのバラードも非常に得意としている。ギターを泣かせたら世界一かもしれない。
![]() ■メンバー |
Back On The Streets 1978年 1. Back on the Streets |
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ゲイリーの初ソロ作品。参加メンバーはメンバー欄を見てもらえば分かるだろうが非常に豪華。シン・リジィやコロシアムIIのメンバーが参加しています。やりたいことを全てやってみたという感じで自由奔放過ぎますが、1曲1曲が凄いので圧倒されますね。
1曲目はエッジの効いたハードロックで、ちょっとシン・リジィ的でメロディアスな部分もある。2曲目はシン・リジィの曲のリメイクで、フィル・ライノットが歌ってます。バラード調になっており、ゲイリーの泣きのギターが素晴らしい。後半はシャッフル・ビートに転調する。
4曲目はフュージョン系のインスト曲で、曲がすごくイタリアのアレアっぽいく、壮絶な演奏が聴けます。5、7曲目も同じくフュージョン系のインスト曲。そちらもクレイジーなギターが炸裂。これらはバックはたぶんコロシアムIIメンバーやサイモン・フィリップスでしょう。
ラストは超名曲泣きのバラード「パリの散歩道」。フィギュアスケーターの羽生結弦がショートプログラムで曲を使用したことは記憶に新しい。ゲイリーの泣きまくりのギターが素晴らしく、非常に美しい曲です。
![]() ■メンバー |
Dirty Fingers 1983年 1. Hiroshima |
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JETレコードとの間の違約問題によりお蔵入りになってしまったため、幻のアルバムとなっていた作品です。1981年に完成していたが1983年に日本でのみリリース。メンバーはボーカルはチャーリー・ハーン、ベースはジミー・ベイン、ドラムがトミー・アルドリッチ、キーボードがドン・エイリーとかなり豪華だ。さらにプロデューサーはクリス・タンガリーデス。
まずは1曲目「Hiroshima」は哀愁ある疾走曲。HM的でギター・ソロはなかなかクレイジー。なぜか中華風のメロディーが出てくるのだがそれは良しとしとこう。チャーリー・ハーンのボーカルがけっこう弾けていて素晴らしい。タイトル曲「Dirty Fingers」はヴァン・ヘイレンのうようなインスト・ソロ。クラシカルなメロディーをクレイジーに弾きまくる短い曲ですがかなり衝撃的です。「Don't Let Me Be Misunderstood」はアニマルズのカヴァー。ゲイリーの手によってHM的な曲になっておりなかなかカッコイイ。チャーリーの最後の絶叫も最高です。「Run To Your Mama」はメロディックなブリティッシュ・ハード・ロック曲。始めのほうのメロディーがアレに似てますね。シャッフル・ビートで覚えやすいメロディーなのでけっこう好きです。「Nuclear Attack」もどこかで聴いた感じの曲だが、もしかしてこれが基にあの北欧メタルの名曲が生まれたのだろうか?。哀愁のあるハード・ロックで、キーボードが入ってくるとドラマティックな雰囲気になる。「Really Gonna Rock」はとてもクレイジーな疾走曲。HM系な曲なのでゲイリーのクレイジー・ギターが炸裂する。「Rest In Peace」は哀愁たっぷりのバラード。素晴らしすぎる泣きのメロディーに思わず涙。完璧です。
このアルバムはけっこうHM寄りで、捨て曲も無くほんとに完成度が高いです。ファンは必ず聴くべし。
![]() ■メンバー |
Corridors of Power 1982年 1. Don't Take Me For A Loser |
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ジェット・レコードの呪縛から解き放たれヴァージン・レコードへ。全体的に遊び無く無駄無くといった感じの作りで、とてもストレートだが捨て曲無く素晴らしい出来です。ここからゲイリーの黄金期の始まりです。
まずはメロディックなハード・ロック「Don't Take Me For A Loser」。ゲイリーのボーカルはまあまあだが、ちょっと気になるかな。チャーリー・ハーンがまだ居たらもっとすごいアルバムになってたかな?。曲はストレートで80年代らしい響きです。「Always Gonna Love You」は哀愁あるメロディーのバラード曲。イントロのリフがマウンテンっぽい「Wishing Well」はこれも哀愁あるメロディーのハード・ロック。AOR調の「Falling In Love With You」は爽やかでムードの良いバラード曲。ゲイリーのギターの甘い音色がなかなかいい感じ。「End Of The World」は緊張感のあるイントロで、ゲイリーが弾きまくります。曲は伝統的な英国HRで、ちょっとレインボーな雰囲気かな。ヘヴィなリフがカッコ良く、ソロではギターが唸ってますね。「Rockin' Every Night」はメタリックな疾走曲。NWOBHMなノリでいいが、ちょっとゲイリーのボーカルは合わないような?。しかし、ハイテンションでクレイジーなギターがカッコ良過ぎ。「Cold Hearted」はブルージーなハード・ロック。全体的に渋いがサビはメロディック。ソロはこれまたクレイジー。ラスト「I Can't Wait Until Tomorrow」はしっとりとしたバラードです。
![]() ■メンバー |
Victims Of The Future 1983年 1. Murder In The Skies |
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ヴァージン・レコード移籍後の第2弾。前作よりヘヴィ・メタル寄りになり、これもまた名盤と言う声は多いです。少しアメリカ市場を意識してたり、ヘヴィメタルブームを意識してたためか、ちょっと散漫ですね。曲は悪くないので、なんとか名盤の領域です。
まずはタイトル曲「Victims Of The Future」はリフ重めでメロディアスな曲。続く「Teenage Idol」はちょっとポップなロック。「Shapes Of Things」はヤードバーズのカヴァーで、ヘヴィな曲になっている。「Empty Rooms」は泣きのバラード。哀愁たっぷりで、ベース・ソロあたりはちょっと幻想的で美しい。「Murder In The Skies」はあの大韓航空機撃墜事件を歌った重苦しくヘヴィな曲。攻撃的なギターは非常に気迫がある。終わりにジミヘンのような撃墜音を鳴らしている。「Hold On To Love」は哀愁ハード・ロック。メロディアスでいい曲なのだが、他の曲のインパクトがあってか隠れがちだ。
![]() ■メンバー |
Run For Cover 1985年 1. Run For Cover |
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この作品以前までは直線的なHR/HMだったが、この作品からメロディー重視になってきた。この作品ではポップやAOR的な要素もあるが許容範囲。通常のストレートなHR/HMもあるので散漫になりそうなとこだが、なぜかまとまってる。
ゲストがなかなか豪華だが、その中で注目はやはりフィル・ライノットでしょう。3、6曲目でボーカルをとっており、「Out In The Fields」はロック史上に残る名曲となった。ストレートでメロディアスかつパワフルなこの曲は後に多くのバンドにカヴァーされる。2、7、9曲目でグ レン・ヒューズがボーカルを担当。どれもストレートでヘヴィな曲だが素晴らしいボーカルを聴かせてくれる。
いくつか再録音の曲があるが、その中で 「Empty Rooms」の出来が素晴らしい。キーボードを前面に出し、よりメロディアスで美しく、壮大さや哀愁が高まっている。ボーナストラックはまずシン・リジィ の名曲「Still In Love With You」でシングルに収められてたもの。AOR的なアレンジになっており、この新たなバージョンもまた良い。12曲目はライヴ音源でフリートウッド・マッ クのブルース・ロック曲。13曲目は「Empty Rooms」のシングルに収録されてた曲でこれもライヴ音源。
この作品は「Out In The Fields」の存在が大きいが、個人的には「Empty Rooms」が密かに一番素晴らしいんじゃないかと思います。
![]() ■メンバー |
Wild Frontier 1987年 1. Over the Hills and Far Away |
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1986年フィル・ライノットが死去。フィルに捧げるためかアイリッシュ・サウンドを前面に押し出した作品になっています。ゲイリー・ムーアの作品の中では非常に完成度が高く、最高傑作と言われてます。
アイリッシュなハードロック「Over The Hills And Far Away」「Wild Frontier」が全体を色付けているが、一番の聴き所はやっぱバラードのインスト曲「The Loner」でしょう。泣きのギターが非常に美しく、名曲中の名曲とされてます。
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