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メロディアスハード
Zeno

Zeno (ジーノ)

Information

ドイツのギタリスト、ウリ・ジョン・ロートの弟、ジーノ・ロートのバンド。メロディー重視のハードロックを得意とし、その手の中では最高峰と言える。非常にクオリティの高い曲を作り出しているがヒットとは無縁で、度々音楽から離れることもある。

Zeno ジーノ

メンバー
・Michael Flexig (vo)
・Zeno Roth (g)
・Ule W.Ritgen (b)

Zeno

1986年

1. Eastern Sun
2. A Little More Love
3. Love Will Live
4. Signs On The Sky
5. Far Away
6. Emergency
7. Don't Tell The Wind
8. Heart On The Wing
9. Circles Of Dawn
10. Sent By Heaven
11. Sunset

バンドのデビュー作。ボーカルは美しいハイトーンな声を持つマイケル・フレクシグ、ベースには後にフェア・ウォーニングを結成するウレ・リトゲンがいました。レコーディングにはチャック・バーギ、スチュワート・エリオット、ドン・エイリー、他など名のあるアーティストが関わっています。

できあがった曲の数々は天にも昇るような素晴らしいメロディー満載のハード・ロック。後にフェア・ウォーニングでも演奏する「Eastern Sun」をはじめ、どれもクオリティの高いものばかり。これが売れなかったというのが信じられない。たぶん先行き過ぎてたのかもしれない。

よく知られるようになったのはフェア・ウォーニングが登場してからでした。バンドは1枚で解散状態になり、ジーノは沈黙しつつも徐々に作品を出していきます。

Zeno ジノロジー

Zenology

1995年

1. Heat of Emotion
2. Is It Love
3. Together
4. Surviving the Night
5. In the Dark
6. Let There Be Heaven
7. Man on the Run
8. Out in the Night
9. You Got Me Down
10. Ticket to Nowhere
11. In Love With an Angel
12. Crystal Dreams

表舞台から姿を消した1987年から1994年までに作られた曲が収録されており、どれも完成度が高く全体的にまとまりもあるため寄せ集めな感じがまったくしない。未発表曲集と言うと駄曲があるように思えるが、そのように思えるものがまったくない。寄せ集めたのに名盤となってしまうジーノの実力、恐るべし。

Fair Warningの1stアルバムにも収録されてる名曲「Heat Of Emotion」の元祖は素晴らしい輝きを放っている。やはりジーノの曲はジーノでないとと思う。人気の高いバラード曲「Together」のメロディーは美しく、何回聴いても心に響く名曲です。もう1つ名曲の「Out In The Night」はジーノの作品のなかではけっこうヘヴィなほうだが、この曲のメロディーも非常に良い。

Zeno Listen to the Light

Listen to the Light

1998年

1. Goddess of Sunrise
2. Love in Your Eyes
3. I Would Die for You
4. Meet Me at the Rainbow
5. Light of the Morning
6. Follow the Wind
7. Listen to the Light
8. Luna and Mercury [Instrumental]
9. Some Rocks Don't Roll
10. Eden on Fire
11. Tomorrow Arise
12. Rainforest Tears
13. Sunset in Paradise

解散状態から10年以上経て発表した2ndアルバム。すべての楽器をジーノが担当してるらしい。マイケル・フレクシグのボーカルは健在でハイトーンなボーカルは非常に美しい。出来上がった作品は正にZENOらしい極上メロディアス・ハード。美しい曲の数々にファンは涙したでしょう。

名曲「Meet Me At The Rainbow」は必聴。天にも昇るようなという言葉はこのためにあるのかもしれないときっと思うだろう。微妙な復活をするバンドは多いが、名盤を叩き出すZENOはやっぱ凄過ぎる。これで活動再開と思いきやジーノはまた沈黙を保つことになる。

Zeno ジノロジー2

Zenology II

2005年

1. Call of the Heart
2. Tonight
3. Hard Beat
4. Dreaming the Night Away
5. Good Game Bad Game
6. Victoria
7. On My Way
8. Keep Your Love
9. Troubled Love
10. Time
11. Free Again (Eagle of Love)

未発表曲集第2弾。「Listen To The Light」から7年間また沈黙してたが、ようやく重い腰を上げ出したのがこの作品。ジノロジー1作目で出し切ったと思ってたらこの作品も凄い。まだあるのかと驚くほどクオリティの高い曲が満載です。

これも作られた時期がばらばらですが、そんな感じはあまりありません。これまた哀愁と泣きのメロディー満載の極上メロディアス・ハードですね。頭から速攻ノックアウトです。未発表曲集なのに、捨て曲無しで驚きの連続です。ジーノに駄作は無しか?

Zeno Runway To The Gods

Runway To The Gods

2006年

1. Fanfares of Love
2. Climb the Sky
3. Land of Illusion
4. Shades of Blue
5. Runway to the Gods
6. Sogno di Angelo (Inst)
7. Refugees (Longing for Paradise)
8. I Feel - I Live
9. Purify (Pilgrims of Remembrance)
10. Do You Feel the Time
11. Sunset Birds Flying Home (Inst)

8年振りのオリジナル・アルバム。トミー・ハートがボーカルを担当する予定だったらしいが、FAIR WARNINGの再結成のため不参加。マネージメントとの相談によりマイケル・ボーマンに決まる。実力のあるシンガーだが、ハスキーな声質でこの作品にはどうかと多少賛否両論。個人的に1曲目「Fanfares Of Love」はちょっと気になるが、他は見事にジーノの曲を歌いきっていると思います。作品はジーノのギターがいつもよりも前面に押し出されており、HR/HM色が強い。

1曲目「Fanfares Of Love」のイントロやソロのプレイはかなりパンチの効いたメロディーでやられますね。天に昇るかのような華麗なギターが素晴らし過ぎる。「Sogno Di Angelo」まではドラマティックな曲が集中しており、「Sogno Di Angelo」はインスト曲でここで前半戦終わりといった感じですね。そういえばここでSIDE1、SIDE2と分かれている。

後半はいつも通りな雰囲気の曲が並ぶ。個人的には「Out In The Night」に似た「Purify」がなかなか素晴らしいと思う。後半の弾きまくりなプレイは最高です。ラスト「Sunset Birds Flying Home」はバラード系インスト曲でジーノの奥さんの母親に捧げた追悼曲。泣きのメロディーは素晴らしいく、後半の昇りつめていくような展開には鳥肌立ちますね。久々に神と言いたいと思いました。

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