MENU
更新履歴
-
- 2023/04/16
- メロディアスハードに Survivor を追加。
- 2023/03/25
- Laaz Rockit に「Taste Of Rebellion」を追加。
- 2023/03/21
- 日本のロックにPageant を追加。
- 2022/11/25
- 日本のロックに Spectrum を追加。
- 2022/11/20
- Onslaught に「Sounds of Violence」を追加。
- 2022/11/13
- ロックに Taste を追加。
- 2022/10/31
- Kate Bush の「Never for Ever」を追加。
- 2022/10/30
- サイトの改修を行いました。
- 2019/2/17
- White Lion に「Fight To Survive」を追加。
- 2017/4/30
- ロックに Black Widow、Grand Funk に「Closer To Home」を追加。
- 2017/4/23
- Moody Blues に「Days Of Future Passed」、Riot に「Born in America」を追加。
- 2016/9/18
- 44MAGNUM に「The Live / Four Figures」を追加。AORに GTR を追加。
- 2016/6/5
- The Who に「Live at Hull 1970」、BABYMETAL に「Metal Resistance」を追加。
スマートフォン版
SNS
RSS
Yes (イエス)
Information
英国プログレッシブ・ロックを代表するひとつ、イエス。難解な音と親しみやすいメロディーが織り混ざった多彩なサウンドは初心者でも聴きやすいかと思う。黄金期と言われる時期の作品「こわれもの」「危機」あたりはいつの時代でも衝撃を与えるでしょう。
![]() ■メンバー |
The Yes Album 邦題「サード・アルバム」1971年 1. Yours Is No Disgrace |
---|
3rdアルバム。ギターに表現力の高いスティーブ・ハウが加入したことでバンドはさらに個性的になっていく。この作品ではハウの存在感が凄く大きい。トニー・ケイはこの作品を最後に解雇されるが、私は彼のハモンド・オルガンを追求したサウンドはけっこうお気に入りだったりする。
まず「Yours Is No Disgrace」は様々な展開を見せてくれる10分近い大曲だが、イエスらしくリズミカルで色鮮やかなので長さを感じさせない。ハウのギターはジャズっぽいリードやトリッキーな録音によるダイナミックな音がなかなか面白い。
「Clap」はハウのカントリーチックなアコースティック・ギターによるソロ。イエスといったらこの曲もよく頭に浮かびます。リマスター盤にはスタジオ録音版も収録されてます。
タイトル通りスペイシーな「Starship Trooper」も印象に残る大曲で、穏やかなメロディーはけっこう耳に残りますね。ハウのカントリーなギターになったりとユニーク。
小曲「A Venture」はウェットなメロディーが良い英国らしい曲で密かに好きな曲です。後半の歌がなくなったあたりからの演奏がけっこうおもしろい。
大曲「Perpetual Change」では難解な音と展開をしてるが、遊びまくって散らかった感じがする。だがこういった実験的なことが成功へと繋がったのだと思う。
この作品は「こわれもの」「危機」の完成によって存在感が薄まってしまったが、間違いなく名盤のひとつだと思います。イエスを語る上では外せない作品ですね。
![]() ■メンバー |
Fragile 邦題「こわれもの」1971年 1. Roundabout |
---|
4thアルバム。アート・ワークに初めてロジャー・ディーンを起用。キーボードの魔術師、リック・ウェイクマンが加入し、黄金期メンバーが完成。曲はどれも小粒なほうだが、楽曲のバラエティーが広がっており曲の完成度も高い。次作「危機」と並ぶ歴史的名盤です。
ヒット曲「Roundabout」はイエスらしいちょっとポップな曲。クリス・スクワイアの唸るベースやリック・ウェイクマンの神秘的なメロディーのキーボードなどで色鮮やか。ついでにこの曲は2012年にアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」のEDとして話題になっている。
「We Have Heaven」はジョン・アンダーソンの声をたくさん重ねたちょっと実験的な曲だが聴きどこのひとつ。「South Side Of The Sky」は歌詞の内容が悲しい物語で、やや難解で冷たいメロディーが印象的で緊張感もある。「Mood For A Day」は3rdの「Clap」がうけたのかここでもアコースティック・ギターによるソロをやっている。
「Heart Of The Sunrise」はイントロのギターとベースの激しいユニゾンが非常に印象的な曲で、この激しさはキング・クリムゾンのようだ。メロトロンの音色も緊張感があって鳥肌が立つ。
![]() ■メンバー |
Close To The Edge 邦題「危機」1972年 1. Close To The Edge |
---|
5thアルバム。全3曲のトータル・コンセプト・アルバムで、何度聴いても飽きさせない歴史的名盤です。ロジャー・ディーンのアートワークはいつもなら幻想的なイラストだが、この作品では緑を基調としたザラついたグラデーションのアートワークに仕上げている。これがまた非常に印象的でロジャー・ディーンの名作のひとつにもなった。
タイトル曲「Close To The Edge」はレコードの片面まるまる使った18分弱の大曲です。目まぐるしい展開と難解な音があるものの、気持ちよく耳に入ってくるからおもしろい。幻想的なコーラスの効いたボーカル、ヒステリックなギター、唸るベースに手数足数多いドラムはこれ以上無いかと思えるほど凄まじい。
「Siberian Khatru」はコーラスワークが爽快なメロディックな曲。ノリは軽いが、演奏はハードだ。キャッチーなメロディと、ややファンキーなリズム、ちょっとシンフォニックとイエスにしか出せないサウンドですね。
![]() ■メンバー |
Yessongs 1973年
■Disc1 |
---|
初ライヴ作品。アナログレコードは3枚組、CDは2枚組とイエスらしい大作です。「危機」発表後にビル・ブラッフォードが脱退したため、ドラムの大半はアラン・ホワイトが叩いてます。
イエスの作品はレコーディングの限界に挑むかのような精密さで有名なので、ライヴで再現できるのか誰もが疑問に思うでしょう。このライヴ作を聴いてみるとほぼ完璧と言っていいほどよく再現できているのが分かる。
あとスタジオと違った高いテンションによるやや荒めのパワフルな演奏もなかなか魅力的。ハードロック並みに激しく、「Heart Of The Sunrise」なんかメタルかと思うぐらいにパンチがある。音質はやや汚いがその分、音は生々しく空気がすごく伝わってくる。終止圧倒されるライヴの名盤ですね。
![]() ■メンバー |
Relayer 1974年 1. The Gates of Delirium |
---|
7thアルバム。イエスの作品の中では一番難解な作品と言われており、コアなファンに好まれています。脱退したキーボードのリック・ウェイクマンの後任はパトリック・モラーツ。リックのような鮮やかさは無いですが、なかなかテクニカルで新しいイエスのサウンドを作り上げている。
「The Gates Of Delirium」はイエスらしく適度にポップで難解な部分もある。20分以上の大曲で以外にファンの間では人気が高いようです。
「Sound Chaser」はジャズ・ロックの要素の強い曲で、激しいインプロヴィゼーションが展開されます。ハウの弾きまくりなプレイは「Close To The Edge」並みにインパクトがある。個々の演奏もレベル高くて鳥肌が立ちます。シングル・エディットではスリリングな演奏の部分のみを繋げてあるので、迫力のある感じになってます。
「To Be Over」は穏やかな曲でこれもなかなか素晴らしい。イエスらしい美しいメロディーやコーラスが魅力的です。
![]() ■メンバー |
90125 邦題「ロンリー・ハート」1983年 1. Owner of a Lonely Heart |
---|
11thアルバム。バンドが停滞する中、クリスとアランが「シネマ」というバンドを結成しようとしていくうちに改めてイエスとして再始動。ポップなイエスを代表する作品で、シングル・カットされた「Owner Of A Lonely Heart」が大ヒット。
南アフリカ出身のギタリスト、トレヴァー・ラビンは作曲能力も有り、このアルバムのほとんどはラビンが作ったと言われています。あとトレヴァー・ホーンのプロデュースの影響も非常に大きい。ポップになったからと言って単純になっておらず、所々でテクニックや曲の構成が光る。
どの曲もメロディーが素晴らしく、とくに「Hold On」「Changes」は英国らしい哀愁があって非常に良い。全体の完成度も高く、初心者には一番聴きやすい作品になっています。