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Asia (エイジア)
Information
プログレ系の名のあるアーティストが集結したイギリスのバンド、エイジア。オリジナル・メンバーはジョン・ウェットン(元キング・クリムゾン、他)、スティーヴ・ハウ(元イエス)、カール・パーマー(元EL&P)、ジェフ・ダウンズ(元バグルス、イエス)。その後メンバー・チェンジを繰り返すが、2008年に再びオリジナル・メンバーでアルバム・リリース、来日を果たしている。音楽性はポップ寄りでコンパクトな曲が中心なので産業ロックと位置づけられるが、随所にプログレ的な要素も見られる。この音楽性には賛否を呼んだが、楽曲の数々はどれもクオリティが高いです。
■メンバー |
Asia 邦題「詠時感(エイジア)〜時へのロマン〜」1982年 1. Heat of the Moment |
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大ヒット作となった1stアルバム。上記の通り産業ロック色強い作品だが、随所にプログレを感じさせるとこもある。ポップでもキャッチー過ぎず英国らしいメロディー満載で、さすがにこのメンバーだからクオリティが高い。
「Heat of the Moment」は程よくポップなヒット作。「Only Time Will Tell」「Sole Survivor」はアメリカン・プログレ・ハード的な曲。「Time Again」は唯一非常に英国的なハードロック。叙情的なメロディーのシャッフル・ビート曲で、ちょっとユーライア・ヒープっぽい。続く「Wildest Dreams」から終わりにかけてはやや緊張感が有り、若干メロディーには哀愁があってなかなか良い。このあたりはプログレ色がけっこうある。
この作品は前半のストレートでややポップなのが非常に印象強いのでプログレ・ファンが嫌うのがよく分かります。プログレを忘れて聴けば非常に上質な産業ロックです。
■メンバー |
Alpha 1983年 1. Don't Cry |
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2ndアルバム。前作同様の路線でセールスは伸びなかったものの完成度が上がってます。とくに捨て曲無しで、初期の最高傑作と言う人は非常に多いです。
「Don't Cry」はポップでキャッチーな曲だがイントロはなかなかドラマティック。ポップなメロディーと英国らしい哀愁メロディーが交差するエイジアらしい名曲のひとつです。「The Smile Has Left Your Eyes」は程よくポップで哀愁もあるバラード曲。じょじょに盛り上がる展開やSE効果もなかなか素晴らしい。「Never in a Million Years」も程よくポップで哀愁もある英国らしい曲。透明感のあるコーラスやメロディーがなかなか美しい曲です。「My Own Time」はややアメリカン・プログレ・ハードに近い感じで、哀愁メロディーはとても美しい。「The Heat Goes On」は完全にプログレ・ハードじゃないでしょうか?。程よくドライブ感があり、厚いコーラスや哀愁メロディーはこれまたなかなか美しい。「Eye to Eye」はストレートな曲だが、これもややハードで哀愁メロディーも良し。「True Colors」はプログレ的展開があり、サウンドがなかなかゴージャスで叙情的なメロディーは美しい。ラスト「Open Your Eyes」は哀愁漂うメロディーと爽やかなサビのメロが素晴らしい。中盤や後半の展開がなかなかドラマティックなのもいい。
■メンバー |
Astra 1985年 1. Go |
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3rdアルバム。スティーヴ・ハウが脱退し、後任にはマンディ・メイヤーが参加。マンディはあまり特徴は無いが、サウンドがポップになり過ぎず適度にハードなので聴きやすい。これもなかなかクオリティの高い作品です。
まず「Go」はストレートかつドラマティックな曲でなかなかメロディアス。「Wishing」は非常に耳に残りやすいメロディーで爽やかだが、サビは叙情的なメロディーで切ない。「Rock and Roll Dream」は明るそうなタイトルだがやや重苦しい雰囲気。そこから光り輝くような展開はエイジアらしいですね。「Suspicion」はシリアスな雰囲気のバラード曲で密かにメロディーが良い。ラスト「After the War」は唯一プログレ的な曲で、ドラマティックな展開と叙情的なメロディーが素晴らしいです。
■メンバー |
Aqua 1992年 1. Aqua Part.1 |
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ジョン・ウェットンが脱退し、後任はジョン・ペイン。ペインはウェットンと同じくベース&ボーカルで、ウェットンよりボーカルが良かったりします。固定かと思われたギターのパット・スロールも脱退しており、後任はアル・ピトレリ。レコーディングにはスティーヴ・ハウも参加してます。
作品はウェットン路線を若干継承しつつ、よりロック色が強くなっている。個性的ではなくなったが、なかなか完成度は高く良質なメロディーが満ちています。トータル・クオリティはそれまで以上だと思うが、楽曲の幅が狭くなってしまったのがちょっと痛いですね。
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■メンバー |
Aria 邦題「天空のアリア」1994年 1. Anytime |
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カール・パーマーが脱退し、後任はマイケル・スターギスに。メロディアスハード、AORといった感じな曲が並び、前作の問題点だった楽曲の幅が広くなったと思います。
メロディーの質も前作以上で力強い。特に哀愁メロディーと透明感のある「Desire」や「Summer」が素晴らしい。マグナムをAOR寄りにしたらきっとこうなるでしょう。ドラマティックな展開のある「Don't Cut The Wire」「Feels Like Love」はなかなか圧巻。これもマグナムっぽい気がする。ラスト「Aria」は短いが壮大でドラマティックなこの曲もいい。
メンバーチェンジが激しい中、これだけ素晴らしい作品を作るとは正直驚きです。
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■メンバー |
Arena 1996年 1. Into the Arena |
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6thアルバム。さらにAOR色強まってエイジアらしさは無に等しいが、メロディーは上質で全体的にも完成度が高いと思う。アートワークはどこかで見たことあるなと思ったらロドニー・マシューズですね。1曲目「Into The Arena」にはなんと布袋寅泰が参加している。作品は全体的にウェットな雰囲気に包まれていて穏やか。これを避けて通ってしまうのは非常にもったいないのでぜひ聴いて頂きたいですね。
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■メンバー |
Phoenix 2008年 1. Never Again |
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オリジナル・メンバーでの奇跡の再結成。ウェットンとダウンズによるユニットIconである程度予測できたが、まさかこんなにクオリティ高い作品に仕上がるとは思いませんでした。オリジナルASIAらしい曲満載ですが、初期のような非常にポップな雰囲気が薄まり、非常に英国的なロックになってます。歳をとったおかげか曲に深みが増し、明る過ぎたりもしない。捨て曲も無く個人的には最高傑作だと思います。
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